不器用人のための、幸せの方程式

大切なのは成長したいと思えること。不器用人が生きづらさと奮闘し、家族を幸せにしていくプロセスを綴ります。

ててと呼ばれる理由

今回は、私のHNである「てて」の由来を説明します。

「てて」というのは、娘から呼ばれている呼び名です。

外で自分以外では聞いた事がないので、わりと特殊な呼び方なのではと思います。

 

父親の呼び方ランキングを検索してみると

『てて』という呼び方はないので、『その他』に分類されているようです。

 

さらにいろいろ調べてみると『てて親』検索でヒットする事がわかりました。

平安朝時代の京都での父親の呼び方らしく『ちち』よりも親しみを込めた表現との事。

 

『てて』にはちゃんと父という意味があったんだ、と少しびっくり。

他には『とと』という呼び方もあるようですね。

 

さて、父親を指す言葉とは知らずに呼ばせていた『てて』の由来です。

と言っても理由は単純で、娘に早く呼び掛けて欲しかっただけなのですが。

 

赤ちゃんは声を出せるようになると『マ行』や『タ行』はすぐ発音できるようになるんですよね。

「ままー」「まんま」「たーたー」「てーてー」って毎日のように言ってました。

「ままー」と言うと、ご飯のサインと妻は授乳を始めます。

でも、ママって呼ばれてる。ずるい。

なんとか呼んでもらう手はないものか・・・・思いつきました。

 

娘が「てーてー」と発音したら、すかさず元気に「はーい!」と返事をするのです。

娘に「パパ」を覚えさせるのではなく、私が「てて」になれば良い。逆転の発想です。

それからというもの、立派な「てて」になるため日夜努力し、今日に至ります。

 

先日まで、妻と子供らは里帰りで離れて暮らしていました。

仕事あがりに駅まで歩きながら、毎日のように電話していた時の会話です。

娘「誰ですかー?」

私「え、ちょっと外では恥ずかしいんだけど!」

娘「わかんない、誰ですかー?」

私「(こっそりと)ててだよー。」

娘「小さい声じゃわからないでしょ!(ちょっと嬉しそう)」

私はとんでもない小悪魔を育ててしまったようです。

家では「ててだよー!」とノリノリでポーズを決めていた自分もまた、愚かだったと痛感しました。

 

だけど少し心配なことも。

「お母さん」はどこにいる?と娘に聞くと、妻を指さすのですが、

「お父さん」はどこにいる?と聞くと、なぜか「お風呂!」と言うのです。

「お父さんはてての事なのわかる?」と聞いても、怒って否定します。

『パパ』が『お父さん』なのは理解できていますが、

『てて』は『パパ』でも『お父さん』でもないと主張します。

 

来年から幼稚園、娘が恥をかかないようにきちんと教えていかないと、と思います。

早く呼ばれたいという己の欲望のために、悪い事をしてしまいました。

『てて』と呼ばれるのはとても嬉しい響きなので、複雑な思いもありますが、

とにかく『てて離れ』に向けて努力していきたいと思います。