理解困難!夫の赤ちゃん返りと対処法
子供が産まれて、旦那さんとうまくいかない。
会話ができなかったり、口論になってしまう。
旦那さん自身も、理由のわからないイライラに悩まされている。
こんな問題に悩んでいる夫婦は少ないくないと思います。
本当は楽しく暮らしたいのに、怒ってしまったりって辛いですね。
その原因はひょっとすると『赤ちゃん返り』かもしれません。
『赤ちゃん返り』と言っても『子供の』ではなく『夫の』なのですが。
自分の父親を見てきて、自分の子供が産まれてみて、
「夫も赤ちゃん返りをするんじゃないか」という結論にたどり着きました。
今回はその解説と対処法について考えていきたいと思います。
目次
1.赤ちゃん返りとは
1-1.そもそも赤ちゃん返りとはどんなもの?
1-2.私の娘も赤ちゃん返りの真っ最中
2.夫の赤ちゃん返りとは
2-1.夫の赤ちゃん返りは超危険な問題
2-2.プライドがあるから、気づくのが困難
2-3.大人になると、甘えるのが下手になる
2-4.行き場のない感情は怒りに変わる
2-5.放置してしまうと、修復困難な関係性になってしまう事も
3.夫の赤ちゃん返りの対処法
3-1.まずは夫自身が理解したいところ
3-2.妻も夫の心理を理解してあげる
3-3.子育ては大事だけど、完璧を目指さない
4.まとめ
1.赤ちゃん返りとは
1-1.そもそも赤ちゃん返りとはどんなもの?
赤ちゃん返りとは、何もできない赤ちゃんのような振る舞いをすることです。
下の子が産まれたばかりの子供に起こりやすい事で、
出来る事を自発的にやらなくなってしまったり、甘えたりしてしまいます。
症状は様々で、攻撃的になったり身体的に影響が出てしまう事もあるようです。
その原因は『もっと愛情を注いで欲しい』という気持ちからと言われています。
いつでも自分を1番に思ってくれていた両親の関心が他に向くのが怖いんですよね。
本能的に、子供にとっては大切な行動なのだと思います。
また、親としても『愛情足りないよ』というサインを出してくれる事は、
手は掛かって大変なのですが、助かる一面もあるのかと思います。
1-2.私の娘も赤ちゃん返りの真っ最中
娘もしっかり赤ちゃん返りしています。
妻と話していると、邪魔して来たり。
「抱っこじゃないと歩けないみたい」とわざとフラフラ歩いて見せます。
下の子を抱っこしていると「ずっとわたしを見てて」って気を引いたり。
トイレを促すと「今行こうと思ってたのに!」と怒ったり。
こうなる事は想像していたので、暖かく見守るようにしています。
愛されたくて気を引こうとしているのに、それで怒ってしまっていたら、
ますます愛されていないと感じてしまう事でしょう。
出来るように教えた事が、出来なくなったとショックを受ける事はありません。
出来なくなったのではなく、出来ないフリをするようになっただけなので。
2.夫の赤ちゃん返りとは
2-1.夫の赤ちゃん返りは超危険な問題
子供にとって大切な行動である『赤ちゃん返り』
これが夫に起きるとどういう事になるのでしょうか。
子供が産まれれば、妻の愛情は子供に向くのが自然です。
その時、夫には『寂しい』という感覚が生まれていると思います。
これは本能的なものなので、理解はしがたいかもしれません。
ですが、説明できない違和感というのは、ほとんどの夫が感じていると思います。
これが『夫の赤ちゃん返り』のはじまりとなります。
素直に甘えられる関係性があれば、何も問題ないのですが、
『夫の赤ちゃん返り』は時に、大きな問題へと発展していくのです。
2-2.プライドがあるから、気づくのが困難
この問題は、ほとんど誰にも気付かれずに進行していきます。
これが最も危険な点です。
人間は気付けない問題を解決する事はできないからです。
では、なぜ気づけないのでしょうか。
ほとんどの夫は強い自尊心を持っていると思います。
男性の闘う本能、テストステロンがそうさせるのでしょうか。
ましてや子供が産まれれば、父として家長として
「しっかりしよう」と強く思う事でしょう。
そんな自分が「妻を取られて寂しい」と思っていると認められるでしょうか。
かわいい子供に対して、嫉妬をしている自分に気づけるでしょうか。
育児に疲れている妻を見て、自分も甘えたいなんて発想を持ち続けられるでしょうか。
『弱さを受け入れる事』は夫にとってはとても難しい事です。
素直な気持ちを伝えるのも、甘えるのもとても恥ずかしい事だったりします。
胸を張り、自分を大きく見せ、涙を見せない、強い存在が『男』だと思っています。
その『強さ』が邪魔をして『本当は弱い自分』を認められないのです。
気付ければ解決法も考えられるのですが、その一歩が踏み出せません。
本人に気付く事が出来なければ、誰にも理解される事はありません。
『理解不能の寂しさ』は、勿論ケアされる事もなく、
誰にも気付かれずにグングンと育っていくのです。
2-3.大人になると、甘えるのが下手になる
これは性格にもよるとは思いますが、
基本的に人は大人になると甘えるのが下手になると思います。
子供がくっついて来るのも、関心を集めようとしているのも見ててわかりますね。
ですが、大人が同じように甘えるのは難しいと思います。
では、甘え下手な夫が妻に甘えたくなったらどうするのでしょうか。
答えは『我慢する』だと思います。
私も以前は我慢に我慢を重ねていました。
おそらく我慢しているなんて気付いていませんでしたが。
たまには夫婦でテレビ見たり会話したりしたいという気持ちはありました。
妻は毎日、家事と育児に追われて疲弊しています。
手伝ったりしても、より『良い妻』を目指そうと頑張ってしまいます。
そんな大変そうな妻に「たまには手抜いて2人の時間過ごそう」
というような言葉を伝えるのは、すごく言いづらいんです。
それが自分の『わがまま』から生まれているので特に難しい。
伝える(甘える)のに抵抗があるため、諦めてしまいます。
でも、本当は諦めているのではなく、我慢しているのです。
2-4.行き場のない感情は怒りに変わる
我慢しながらの生活、だんだん会話がしにくくなっていきます。
一緒にいると息が詰まって、一人になりたくなったりします。
そして我慢はいつか限界を迎え、感情は怒りとなって暴れだします。
不思議ですね、『寂しくて構って欲しい』という気持ちが、
いつのまに相手を攻撃する『怒り』に変わってしまっています。
しかも、原因不明に湧き上がる、対処のしようがない怒りです。
愛して欲しい妻に対して、攻撃をする結果になってしまうのです。
このような状況になっても、誰も『夫の赤ちゃん返り』には気付けません。
理由のない怒りは発散できないので、
目の前の『小さな問題』が原因として紐づけられてしまいます。
『小さな問題』の解決は、この争いの解決にはなりません。
原因不明の怒りは、また湧き出し『別の小さな問題』を探すからです。
2-5.放置してしまうと、修復困難な関係性になってしまう事も
今までの内容は『放置してしまった場合』です。
と言っても、気付けない問題なので放置されてしまう事が多いと思います。
このままだと、夫婦関係は冷たいものになってしまいそうですね。
定期的に大きな爆発が起きてしまいそうです。
私の両親も、よく衝突しています。
その度に、子供たちが仲裁に入るのですが、
やはり目の前の問題にしか目を向けられません。
その中で、父の言い分が『子供じみている事』
『明らかに子供に嫉妬しているような事を言っている事』に気付きました。
父は70近くにもなって『赤ちゃん返り』をしていたのです。
3.夫の赤ちゃん返りの対処法
3-1.まずは夫自身が理解
これを読んでくれているのが、悩める旦那さんだとしたら、対処法は簡単です。
自分の弱さに向き合い、受け入れるだけで良いんです。
自分の心の中を理解し、素直に伝えられるようになれば問題は起きません。
『疲れている妻に言いにくい気持ち』はもちろん理解できます。
でも『疲れている妻に攻撃的に怒りをぶつける』方がひどいと思いませんか?
『弱い自分を家族に見せられる事』はあなたの『強み』になります。
良い夫婦関係を築く事を意識しましょう。
3-2.妻も夫の心理を理解してあげる
この問題は夫本人が理解をしないと解決は難しい問題です。
さらに難しいのは、自分で気付けないと受け入れられない部分です。
他人から「あなたは弱い人間」って言われて受け入れがたいのが男なのです。
なので妻からのアプローチは、心理を理解してあげる事くらいしかありません。
その時、子供の甘えと違って見極めるのはとっても難しいと思います。
ツンデレの一種だと思って『かわいい』と受け取って頂ければと思います。
元々はあなたの事が好きすぎて、おかしくなってしまっているのです。
それを素敵な表現の仕方に誘導できると、快適な環境になりそうです。
3-3.子育ては大事だけど、完璧を目指さない
私の妻もそうなのですが、
まじめに母をがんばる人ほど毎日に余裕がなくなってしまいます。
素晴らしい事でもあるんですが、自分を犠牲にしすぎないでください。
頑張っているのに、言われると辛い言葉かもしれませんが。
「少し、肩の力をぬいて。楽をしてください。」と言いたいです。
ゆっくり周りを見回すこと、大事なことです。
笑顔になれる、心の余裕を作る努力をしてみましょう。
夫も話しやすい空気だと感じると思いますし、
誰かの心の問題に気付きやすい環境になると思います。
4.まとめ
今回は『夫の赤ちゃん返り』について考えました。
これは、子供がいるからこそ起きる問題ですね。
さらにこれには、もうひとつの問題が密接に関わっています。
それは、産後の妻に起きる心理現象です。
以前に記事にしましたので、合わせて読んで
産後の夫婦問題を乗り切るヒントにして頂ければと思います。